青い壺はなぜ人気?50年前の本が令和で人気な理由5選まとめ!

2024年11月28日NHK【おはよう日本】で取り上げられた昭和の名作【青い壺】!

今回は『青い壺はなぜ人気?50年前の本が令和で人気な理由5選まとめ!』と題し、50年前の本にもかかわらず令和の時代に再び脚光を浴びている【青い壺】がなぜ人気なのか理由を紹介します。

  • 青い壺はなぜ人気?
  • 青い壺50年前の本が令和で人気な理由5選まとめ!

【青い壺】という小説がなぜ今、若い世代を含む多くの読者の心を掴んでいるのか理由を紐解いていきましょう!

目次
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青い壺はなぜ人気?

著者・有吉佐和子さんの【青い壺】がなぜ人気なのか、人気作家の原田ひ香さんの「推薦コメント」がきっかけです。

2022年に原田ひ香さんが【青い壺】の帯に推薦コメントを寄せたことで、書店員さんを中心に口コミが広がっていきました。

原田ひ香代表作:「三千円の使い方」「古本食堂」「ランチ酒」など

原田ひ香さんは、中学生時代から有吉佐和子さんの【青い壺】を愛読していて「いつかはこんな小説を書きたい!」と夢にまで思っていたそうです。

こういった原田さんのアツい思いが伝わる帯文は反響を呼び、「原田さんが勧めるなら読んでみようか…」と書店員や読書好きな人に広がっていき、そこから半年で12万部を、累計45万部を突破する大ヒットとなりました!

かなり昔に私も「青い壺」を読んだので、今更の大ヒットに驚いています!
当時を思い返し、どんな本なのかまとめてみました!

タイトルの【青い壺】が様々な人々の手に渡り、その人の人生に変化をもたらす13の物語で構成されています。

  • 時代を超えて誰しもが経験するであろうことがテーマになっている
  • 主人公が変わるので視点を変えて追体験できる
  • 昭和を懐かしく感じつつ現代にも通じる問題提起がされている

まず、【青い壺】には、人間ならどれかは経験するだろう「恋愛、結婚、仕事、出産、家族との問題、定年後の生活、友人関係」といったことがテーマになっている点が共感しやすいと感じました。

読んでいて「あー、わかる!」や「それを言われると耳が痛い…」と自分のことのように感じます。

逆に、若い世代視点や親側の視点など主人公が変わることで「そっちはそういう気持ちだったのか…」と発見があります。

そしてこれは古い本を読んでいてあるあるなのですが、文体表現が古めかしいところがあり正直しんどいを感じることも。

ただ、それにより祖母のことを思い出したり、故郷のことが思い出されたりノスタルジー感が味わえたことも事実。

昔のことが思い出されることが苦しい人もいるとは思うのでそこは注意が必要かも…
ただ、50年前も今も結構人間は「同じことで悩んだりつまずいたりしているもの」なんだなと再発見がありました。

令和の時代、現代の読者が読んでも身近な話題と感じられるところが【青い壺】が今またヒットしているのではないと思いました!

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青い壺50年前の本が令和で人気な理由5選まとめ!

【青い壺】が大ヒットしているのはなぜか、令和の時代で人気な理由を5選まとめました。

  • 理由①人間関係の複雑さへ
  • 理由②世代を超えた共感性
  • 理由③短編集の手軽さ
  • 理由④時代を超えた問題提起
  • 理由⑤文学の力の再評価

1つずつ見ていきましょう!

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青い壺人気理由①人間関係の複雑さ

【青い壺】は、人間関係の複雑な心理が鋭く描き出されています。

たとえば、定年後の夫婦の心情、同窓会で再会した旧友との複雑な感情といった現代人にも共感できる人間関係の難しさ。

令和の今はSNSでのトラブルが大半となっているものの、やはり学校や職場でリアルな人間関係の複雑さを経験することはゼロではないでしょう!

仮想ではない、現実での人間関係にトラブったときの1つバイブルになるのではないかと思います。

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青い壺人気理由②世代を超えた共感性

つぎに、【青い壺】は若い世代から年配まで世代を超えて共感できる内容です。

老若男女幅広い年齢層が共感できるという本は意外と少ないですよね。

各世代ごとの抱える悩みは変わってきますし、また喜びも変化します。

若者同士の恋愛、将来の不安から、アラサーアラフォーの仕事と家庭の両立、そして高齢になってから人生を振り返ったときの心情、自分と同じ世代の主人公に自分を重ねて共感できるでしょう。

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青い壺人気理由③短編集の手軽さ

青い壺人気理由の3つ目は、短編種という手軽さです。

個人的には短編集より長編が好きなのですが、古い小説は言い回しを理解するのに時間がかかるため、短編集の方が読みやすいと感じています。

【青い壺】も、13の短編で構成されているので「今日はこの1章」のように区切って読書を楽しむことができます。

長編だと少し期間が開くと「どんな内容だったっけ?」となりますよね!

毎日忙しい中でも、短編本は気軽に読み始められるのが魅力!

各話完結型なので、電車の中や寝る前のちょっとした時間に読むことができるのがすごくありがたいです。

でも、【青い壺】は短編なのに、最後読み終わると1冊全体を通して壮大な人生の側面が浮かび上がってくる奥深さがあるところが感動しますよ!

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青い壺人気理由④時代を超えた問題提起

青い壺人気4つ目は、時代を超えた問題提起です。

著者の有吉佐和子さんは、小説の中でその次代の社会問題をテーマにすることが多い作家。

【青い壺】で取り上げている家族関係、老後の暮らし方、遺産問題などは今も変わらず悩んでいたり困っている人が多い問題です。

そういったテーマが散りばめられていることで、「昭和の話」ではなく、令和の現代の読者にも問題提起になっています。

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青い壺人気理由⑤文学の力の再評価

青い壺人気理由5つ目は、小説という「文学の力」が再評価された点です。

【青い壺】が出版された昭和の頃には考えられなかった、スマホやSNSが普及している令和の時代。

本屋さんはどんどん少なくなり、読書もKindleやオーディブルなどを利用する人が増えてきました。

活字離れ、本離れが進んでいると現代で【青い壺】の大ヒットは「文学の持つ力」はやっぱりすごい!と再認識させてくれました。

活字の読書で想像力を刺激し、他者の視点を通して世界を見る経験はやはりデジタル社会では得られない経験の1つではないでしょうか!

以上、5選の理由から50年前の小説【青い壺】という作品が、令和の今多くの人々に新鮮な感動を与えている理由だと考えました!

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    まとめ

    今回は『青い壺はなぜ人気?50年前の本が令和で人気な理由5選まとめ!』と題して、【青い壺】という50年ほど前に書かれた本が令和の今なぜ人気なのか理由を5選あげて紹介しました。

    【青い壺】の再ヒットは、昔から変わらない人々が持つ普遍的なテーマにあると考えました。

    昭和の頃の悩みは、令和の現代社会が抱える問題と似通っていて共感できることが多かったです。

    活字離れが進んでいる中でも、50年の時を超えて多くの読者の心を掴んだ【青い壺】。

    著者の有吉佐和子さんの鋭い洞察力と温かい人間性で書き上げた【青い壺】、まだ読んでいない方、人生の帰路に迷いがあるという方、ぜひ1度読んでみてはいかがでしょうか!

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